Google ChromeのH.264打ち切りに思うこと

Google ChromeH.264を打ち切る。

ズバリ、ライセンス絡みです。Chromeのシェアが10%の大台突破を間近に控えての強硬手段とも見れますが、それに託けてFUDの先駆者でもあらせられるマイクロソフト先生がブログでイチャモンつけてます。
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1101/13/news017.html

プロプライエタリ陣営としてはライセンス収益を否定されるのは遺憾の意ということなんでしょうか。

とはいえ、これは実態に反しているようにも思えます。ChromeHTML5を利用してH.264のコーデックを利用できなくなるのは確かにそうなんですが、結局Flashを(一時的に?)内包するという選択を選んでいることから、今まで通り、Flashを利用して動画は再生できることになると思います。

ですので、MSのいう66%のH.264コンテンツが再生できないというのは、あまり意味のない攻撃のように思えます。

しかしながら、Googleの姿勢についてもなんとなく腑に落ちないですね。Googleの常套手段として、フリーでオープンソースにしたのだから、「お前らこれ使えよ」というのはどうにも納得感が無いんです。他の人々は、Googleのように広告収益は期待できないのです。また、CEATEC Japanで、H.265コーデックのデモを見たのですが、あれは本当に素晴らしいものでした。(エンコードにどれほど負荷がかかるかなどは置いといてですが)

彼らも、巨額の資金を投じて「いいもの」をつくろうとしているのでそこに蓋をしないで欲しいのです。最終的にそれらに準じて更にGoogleがフリー、オープンでやろうとするのでしょうが、これではGoogle以外にぺんぺん草も生えなくなっちゃいます。